死に至る病は拡散するか否か。鍵は花姫さまが握っています。

現代日本で植物学に通じていた学生が、自己犠牲の交通事故で亡くなり、異世界に転生します。その地で「先生」と呼ばれる学者に成りました。

四季折々の花が一斉に咲き誇る王国の花姫さまが病に臥せるとき、
植物学者の「先生」が彼女に施せる治療は、あるのでしょうか?

引き抜けば厄介なことになるというマンドラゴラの根のエピソードを伏線に、示される意外なものの拡散に心ほころびます。

ハートに届く物語でした。