まっすぐな想いで、あの子の心を射抜いて

28メートル。それは遠いのか近いのかイメージしにくい距離感です。しかし、弓道に馴染みのある方なら、どれくらいの距離なのかピンと来るかもしれません。

高校弓道の大会。主人公の青磁くんは大会出場者ではなく、友達の応援をしに来ていました。そんなとき、とある女の子が弓を引く姿に一目惚れしてしまいます。誰しもが真剣に取り組む様子に惹かれるもの。青磁くんが恋に落ちてしまうのも仕方ありません。しかも、その女の子の所作は美しく、読者も思わず惹き込まれてしまいます。

彼女の名前も、通っている高校も知らない。どんな声で話すのか、どんな風に笑うのかも分からない。そんな状況でも彼女への思いをあきらめない青磁くんに、頑張れと声を掛けたくなります。

恋に不慣れな等身大の高校生。不器用ながらも前に進もうとする、初々しい恋の行方を見守ってみませんか?

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