第1262話 そういえば
いずれ来るとは思っていたが、まさかこんなに早く称号が封じられるとは思わなかった。せめてもう何体かテイムしてからだろうと高をくくってしまっていた。
今、世界は真っ暗闇に包まれており、時刻は零時を回ったころだろうか。もしかして日付が変わったから縛りを追加されたっていうのか?
「陛下、ただいま深夜の0時をちょうど過ぎたところです。もしかすると、この世界は日が経つ毎に縛りが増えていく、そんなルールに則っているのかもしれません」
「あぁ、俺も全く同じことを考えていたところだ。もしそうだとするとウカウカしていられないな。最速で最小限の恐竜を捕まえて主を倒す必要がでてくるな」
「いえ、それはそれは早計かもしれません。日ごとに縛りが増えていく、というのはあくまで仮説で確定情報ではありません。それに、縛りが増えると言っても、無限追加され続けていく、というのも考えにくいのではないでしょうか?」
「ふむ、確かにそうだな」
「私の考えとしては、あくまでこの世界の主は現実世界の、というよりゲームシステムに縛られない、本来の原始時代を体験して欲しいと考えているのではないでしょうか? ですのであくまで 縛りというのはそのための手段に過ぎないのではないでしょうか?」
「なるほど、、、でもそれだったら尚更早く動くに越したことはないんじゃないか? スキルや称号以外にもスキルに助けられている部分は結構あるだろ? 五感とかも恐竜に噛まれればいたくなるし、メガネをかけてないと遠くが見えない、ってことも普通にありえそうだ」
「...確かにそうですね。縛りが追加されるとしたら恐らく24時間後、それまでに最低 1匹、できれば3匹くらいは仲間にしておきたいですね」
「あぁ、それもしっかり戦力になる恐竜を、だな」
*
夜が明けると、俺たちは別々に行動を開始した。因みに、ハーゲンはメガネくんに付いて行ってもらっている。ハーゲンはスキル等の封印の影響はなかったようだ。この縛りは人間に対してのみのようだ。
この原始の世界においてハーゲンは最後の切り札になるかもしれないな。
『陛下、恐竜を発見しました! ユタラプトルです!』
『了解、ティラノに乗ってそちらに向かう。座標とルートを共有してくれ』
『あ、スキル無いからちょっと厳しいですね、、、えーっと、焚火がある場所から南南東に進んだ箇所です。ユタラプトルはハーゲン様に乗って上空から補足しておりますので、ご安心ください』
『おっけ! すぐ向かうぜ!』
ティラノ、出発進行だ!!!
ティラノに乗って移動するって楽しいな。ガクンガクンと振動がダイナミックに伝わってくるし、スピード感もあってまるでアトラクションに乗っている気分だ。もっといけいけー!!
ん、ちょっと待て。
「......ここ、どこだ?」
気づけば俺は、ジャングルにいたはず岩肌が見える洞窟の前にまで来てしまっていた。
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最近、タイピング速度と正確性を上げるためにホームポジションを意識してるんですが、ガタガタですね。今まで自分がどんな無茶苦茶な形でタイピングしてたのかを痛感してます。
悪癖は早めに解消するのが吉ですね()
皆さまの悪癖も教えてくださいな♪私は寝る前の動画鑑賞ですね
死にたがりが逝く!〜ステータスを振らない男の無双譚〜 magnet @magnetn
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