魔導士教育・組織関連
☆聖天学園
世界で唯一の全寮制の魔導士育成学校。東京都と神奈川県の間に位置する。
最新鋭の設備が充実し、学園敷地内には研究施設があるが生徒は原則立ち入り禁止となっている。また研究施設の隣には医療院もあり、研究施設で作り出した施策の魔導医療機器を使用している。
入学試験の条件は中学卒業資格と連盟から渡される魔導士証明書があれば誰でも受験できる。
受験内容は一般教科の筆記試験と魔法実技で、この魔法実技で才能がない者は振り落とされる。
日向の場合は特殊なケースだったため、筆記試験は免除されて魔法実技のみ受けた。
★パートナー
聖天学園が設けている制度。男女一組のペアで組むことが義務付けられている。
これは魔導士がペアで行動することに慣れさせると同時に次世代の魔導士を誕生させるための下準備でもある。
基本パートナーの変更は認められいがそれはあくまで在学中で、卒業後は相性やすれ違いなどでパートナーの変更がされる場合がある。
それでも在学時のパートナーで継続するペアがそのまま結婚することがほとんどである。
☆
日本最強の魔導士一族。『赤城』『青島』『黄倉』『緑山』『紫原』『白石』『黒宮』の七つの家を指す言葉で、魔導士界のみならず一般社会でもかなりの影響力を持っている。
魔導士達の頂点に位置するためその家に生まれた人間は多くの家から媚びを売られたりしており、中には自分達を利用する者もいる。
彼らの伴侶はパートナーである相手との関係が良好ならばそのまま婚約者になるか、家が決めた相手の中から選ぶことになっており、そのため悠護のパートナーである日向は一部の女子から敵愾心を抱かれている。
七色家にはそれぞれの役割があり、その内容は家によって違う。
黒宮は秩序の維持、白石は秩序の対象外の者の排除、赤城は日本の防衛、青島は他国の外交、黄倉は魔導具の製造・管理、緑山は知識の管理、紫原は研究施設の管理。
★
七色家と袂を分かった、もしくは不祥事を起こしたとかで七色家の分家一族から除籍された魔導士家系。
昔から主従関係にある家々もあり、主人である家が不祥事を起こした場合、連帯責任として従者である家も罰を受けることがある。
☆レベリス
数百年前から存在する秘密結社。
国内外問わず凶悪魔導犯罪を起こしており、連盟からも特一級危険魔導犯罪組織として認定されている。
結社の人間は紅いコートを着ており、その組織の全容は明らかになっていない。
組織の人間には小さいベルが入った手の平サイズの鳥籠型魔導具を所有しており、これで対象の魂を奪い、その魂を主の糧として集めている。
その正体は、アリナの元従者ジークが、全ての黒幕であるカロンを探し出し、抹殺するためだけに作った組織。
★ノヴァエ・テッラエ
カロンを首領とする魔導犯罪組織。
目的は今の世界を一から創造し直し、カロンの望む世界に作り変えること。
同盟として懐に入った数多くの魔導犯罪組織は、全てカロンの駒として利用され、壊滅している。
☆イギリス
魔導士誕生の地として知られており、今では魔導大国まで発展した国。
小学校から魔導士専用の特別教育を受けられるが、本格的な技術を学ぶために聖天学園に入学する者は多い。
ただ王室で生まれた魔導士は幼少期から帝王学の一つとして本格的な魔法を学んでいるため本来なら聖天学園に入学しないのだが、ギルベルトのように自身の目的のためや視野を広めるために入学することは稀にある。
★四大魔導士
魔導士達の祖先と呼ばれる四人の魔導士のこと。
【起源の魔導士】アリナ・エレクトゥルムは魔法を発見し、【記述の魔導士】ベネディクト・エレクトゥルムは魔法を知識としてまとめ、【定命の魔導士】ローゼン・アルマンディンは魔導士の在り方を生み出し、【創作の魔導士】クロウ・カルブンクルスは魔導具を作ったことで知られているが、ローゼン・アルマンディンとベネディクト・エレクトゥルム以外の二人は『落陽の血戦』で死亡している。
生き残ったローゼン・アルマンディンはその後イギリスを治め、現在彼の子孫はイギリスの王族として今も血脈を繋げている。ベネディクト・エレクトゥルムは『落陽の血戦』後は世界に魔法を伝える巡礼の旅に出てしまい死後は不明である。
☆落陽の
イギリス・ロンドンで起きた事件。四大魔導士の志に賛同した勢力と魔導士の誕生に反対する勢力がぶつかりあい、血で血を洗う大規模な抗争。
抗争は一二〇日間続き、【起源の魔導士】アリナ・エレクトゥルムが反魔導士勢力のボスと相打ちしたことによって戦いが終結した。
死傷者数は五〇〇万超で、中には抗争に関係ない一般人も巻き込まれており、歴史上最大最悪の事件として名を刻むことになった。
★
第二次世界大戦後の二月三日に国際魔導士連盟が制定した条約。
この条約には魔導士および魔法に関連する法が書かれており、百を超える項目のどれかひとつでも破ると、軽くない処分が下される。
この条約に適応するのは正式な魔導士のみで、魔導士候補生は厳しく取り締まれないが場合によっては条約に適応してしまう可能性がある。
☆キメラ
動物を素体として作り出した人工魔的生物。
二〇三条約では運用・譲渡は禁止されているが、製造は禁止されておらず各国の研究所で秘密裏に製造されていた。
動物愛護法の影響で禁止になる可能があったが、七色家襲撃事件で魔導士を素体としたキメラの製造が露見したことによって、事件三日後にキメラの製造も禁止になった。
★強化実験
魔導士の中に隠されたリミッターの『鍵』を外すために、人為的に魔導士を強化させる非人道的実験。
「肉体的負荷がかかることで『鍵』が外れる」という理論に基づいて、被検体の肉体を傷つけさせることさえ厭わないその手法によって二〇三条約で禁止されている。
だが国防力を上げたい、駒を増やしたいと考える者もいるため、世界各国の魔法研究所の中には秘密裏に行われていることが多い。
☆カルケレム
ヨーロッパにある魔導士刑務所。存在自体も世界各国の上層部しか知らされていない。
厳重な監視下で徹底的に管理されており、施設内で揉め事を一度でも起こすと地下のコールドスリープ装置で一生飼い殺される。
★マルム症候群
魔力が回復しやすい反面簡単な魔法を使うだけで通常より何倍も消費してしまう、魔導士にしか罹らない病気。
一三歳に発症し、二二歳まで完治するもので、確実な治療法がないため自然治療に任せている。
通常より早く発症し、中々治らない魔導士の場合、完治の兆しを見せない限り少しでも魔力の消費量を減らすために、魔力抑制具で症状を抑えている。
☆魔力過敏症
本来魔法を使う時にしか見えないはずの魔力が見えてしまう症状。
魔力の反応や気配に対して人一倍に敏感になり、ひどい時は常時特殊な遮断眼鏡をかけなければならないほど。
★
魔法に関する力を察知し、その特性を読み取ることができる目のこと。『魔力過敏症』はこの目を持っている可能性がある証である。
一目で魔導具に付与している魔法や機能を見破る、相手が使用としている魔法をいち早く察知することができるが、現代では樹以外持っている魔導士はいないらしい。
☆ランク
正式な魔導士になった者に与えられる序列の標示。個人の魔法力や戦績・功績に対応される。
ランクは下位から『
★堕天
魔力の暴走と過剰な精神的負荷が同時に起きた場合に発生する現象。
堕天化した魔導士は姿が異形と化し、理性のある災厄として破壊と殺戮を繰り出すようになる。
過去に堕天しか魔導士が起こした事件は少なくなく、中にはたった一週間で十を超える都市を壊滅した事例がある。
☆『
〝神〟ヤハウェが創造した地球そのものを使った巨大魔導具。
この魔導具に刻まれているのは人類が築き上げた歴史・文明の『理の情報』とこれまで生まれた全ての生き物達の『魂の情報』。この二つのどちらかを書き換えてしまうと、その書き換えられた情報が『正しい情報』として扱われる。
アリナはこの魔導具に干渉し、無魔法を生み出した。その際に己の『魂の情報』と『理の情報』に無魔法を使える者はアリナと自分の同じ魂を持つ者だけと書き換えたため、彼女の生まれ変わりである日向が無魔法を使えるようになった。だが、この時に『
★『
ジークがイアンと共に作り上げた巨大魔導具。
『
カロンは『
☆準魔導士
一般社会にいる魔導士、魔導士家系出身の一般人を指す言葉。
彼らの社会的地位は非情に複雑で、特に魔導士差別主義者からの格好のいじめの的になっていたり、次世代の魔導士を生むための道具として扱われている。
★リベルタス
国際準魔導士互助組織。日向が理事長を務めている。
最初は準魔導士のみの組織にする予定だったが、『世界改変事件』後に聖天学園卒業者にも対象範囲を入れた。
組織発足によって、裏社会への違法魔導具流通や魔導士崩れが減少し、今では世界中に似た組織が創られている。
【完結】マジック・ラプソディー 橙猫 @Orangecat0414
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