マジック・ラプソディー用語集(ネタバレ注意!)

魔法・魔導士関連

☆魔法

己の生命エネルギーを魔力に変換することで扱える神秘の技。

魔法には九通りの種類があり、『九系統魔法』と総称されている。

◦自然魔法

火水土風木光闇雷などの自然を操る魔法。比較的扱いやすく、環境によって効力が変化する。

◦防御魔法

魔法と物理攻撃から身を守る魔法。魔導士達が最初に覚えるべき魔法。

◦強化魔法

身体能力や武器の威力を向上させる魔法。他者への付与も可能になる。

◦召喚魔法

魔物と呼ばれる魔的生命体を呼び出す魔法。

◦生魔法

治癒や呪いの解呪ができる魔法。高度な魔法操作を持っている魔導士なら臓器や部位欠損の回復が出来る。

◦呪魔法

魔力の封印や身体能力の低下などの呪いを付与する魔法。

◦精神魔法

テレパシーや幻覚など精神に影響を与える魔法。

◦干渉魔法

あらゆるものに干渉する能力。これにも高度な魔法操作が必要で、極めれば強力な魔法になる。

金属などの無機物に干渉する「物体干渉魔法」、空間や重力に干渉する「物理法則干渉魔法」、伝説や神話の一部を『概念』として干渉する「概念干渉魔法」の三種類がある。

概念干渉魔法の場合、伝説や神話の内容に合わせて姿が変わり、制御を誤ると一生元の姿に戻れないデメリットがある。

◦無魔法

全ての魔法を無効にする魔法。術者の身に危機が訪れると防衛本能による自動発動オートモードがされるが、制御できれば任意発動エニーモードになることも可能。

魔法を無効にするだけではなく、魔法に関するもの全てを無に帰する可能性があり、連盟からは危険視されている魔法である。

性質の問題で取得できる魔導士がほとんどおらず、陽曰く『「魔法によって苦しめられる人を救いたい」と強く思っている人しか扱えない』ということ。

無魔法の『真の力』は、魔導士の魔核や魔法に関わるものすべてを消失させるもの。魔法の無効化はその力の一端に過ぎない。陽は『【起源の魔導士】アリナ・エレクトゥルムが「魔法」という呪縛から解放されるために創り出した魔法』と述べている。

実は、黒幕であるカロンに一矢報いるために、『蒼球記憶装置アカシックレコード』に接続した際に生まれた魔法。

アリナの死後、彼女の魂に『蒼球記憶装置アカシックレコード』の接続権がそのまま残ってしまったため、日向として生まれ変わっても無魔法が使える状態だった。


魔核マギア

魔導士の体内にある不可視の魔力生産機。

魔導士達は自身の生命エネルギーを魔核に通じて魔力に変換しており、魔法を使う魔導士にとっては生命線のようなもの。

一時的に魔力を溜める機能もあり、ある一定の量まで魔力を温存させているが、その溜めた魔力をも使うと『魔力切れ』を起こし、最悪死に至る可能性もある。


疑似魔核プセウド・マギア

魔核の魔力でも足りない場合、人体になる器官を疑似的に魔核と誤認させて行使する荒業。

使用後、人体への影響を及ぼす痛みを全身に走らせ、最悪場合どこかの器官が使えなくなるほど駄目になる場合もあるため、比較的人体に実害が少ない運動器系、循環器系、神経系を魔核の代用品として使っている。


★魔力

生命エネルギーが魔核を通じて変換したものであり、魔法の燃料といえるもの。普段は見えないのだが、可視化することで見えるようになる。また魔力の色は魔導士によって違う。

魔法を行使するだけでなく、相手の術者の魔法に対抗するための役割もある。

また魔力は人体の髪や血液に渡るため、それを媒介にした専用の魔導具を作る際にも用いられる。


★魔導具

一つの魔法を付与、もしくはそれを核として作り出した道具の総称。

種類や効果は千差万別で、魔力を注ぐだけで詠唱なしで魔法を発動できる。


☆魔物

魔的生命体であり、『生きた魔法』と呼ばれる存在。媒体となるものを使って召喚するため姿形・力は個人によって異なる。

顕現するだけでも魔力を消費するが、その代わりに術者以上の力を発揮する。

下位インフラ】・【中位メディウム】・【上位スプラ】のランクがある。

下位インフラ

 犬や猫、狼などの動物の姿をしている。このクラスの魔物は総じて主人には従順で、世界中にいる魔物使いの中で六割が該当する。

中位メディウム

 人型の魔物が多い。独立した思考を持ち、主人の命令なしで単独行動できる。心菜のリリウムとヘレンのインフェルノは該当する。

上位スプラ

 幻獣の魔物が多い。ゴーレムや鬼、竜の姿をしている。アイリスのエヴァはこれに該当する。


魔石ラピス

魔導士の魔法を封じ込めた石。

魔力を込めるだけで発動出来る利点があるが、使えるのは一回きり。

特殊な加工をすることで魔導具の核として利用している。

石の色は魔石を作った魔導士の魔力の色が反映されている。


☆召喚具

魔物を召喚するために必要な道具の総称。基本的にアクセサリーが多い。

魔物との契約にも必要不可欠で、これの破壊は契約を切ることを意味する。


★魔導士

魔法を扱う特異存在。現代の社会において魔導士の存在は必要不可欠だが、世界人口の一〇〇〇分の一しかいない。

魔導は基本第二次性徴期前から力に覚醒するが、逆に第二次性徴期後から覚醒する確率が低くなり、それさえも超えると覚醒する確率は〇パーセントになる。そのため日向の場合はかなりレアケースである。

魔導士は聖天学園を卒業すると国際魔導士連盟から『魔導士』の社会的地位と免許を与えられ、進路としては警察などの公的機関などに就職するか世界魔導士武闘大会『王星祭レクス』の選手になるなどがある。

国から重宝されるが故に『自分達は選ばれた存在で、魔法を使えない人間はそれ以下の存在だ』という歪んだ選民思想を持つ者が少なくない。

魔導士同士の『決闘』は互いの魂を削り合う神聖なもので、敗者は勝者と交わした『約束』を相手が無効にしない限り守らなくてはならない。

聖天学園にいる魔導士は『魔導士候補生』と呼ばれており、卒業するまでは自衛と緊急時以外では自由に魔法を扱うことは禁じられている。

なお聖天学園に入学出来なかった者は一般人として暮らすか、『魔導士崩れ』と呼ばれる犯罪者になるケースがある。

容姿は両親のどちらかの遺伝が強い傾向があるが、髪色は母親、瞳は父親もしくはその逆で遺伝することも多い。


☆魔導士の『世代』について

魔法がまだ『奇跡』と呼ばれていた時代は長く、神話の時代からすでに魔導士の前身が存在していた。

この話をアリナはヤハウェから聞きたと知ったローゼンは、これらを世代分けすることにした。

〝神〟から直接『奇跡』――もとい魔法を授けられた魔導士を、『第一世代』。

〝神〟から魔法を教わり、徐々に肉体を改造させた魔導士を、『第二世代』。

『第二世代』から魔法を教わり、同じように肉体を改造させた魔導士を、『第三世代』。

『第三世代』から生まれ、生まれながら魔法を使えるようになった魔導士を、『第四世代』。

そして、血筋や能力関係なく『第四世代』と同じ性質を持った魔導士を、『第五世代』。

アリナは『第二世代』、クロウ達は『第三世代』、そして現代の魔導士はこの『第五世代』に該当する。現代で残っている古い『世代』は『第三世代』のティレーネとフィリエ、それとサンデスだけ。


★国際魔導士連盟

魔導士の個人情報や魔法の管理を目的とする公的機関。

英語では『International Magician Federation』、通称『IMF』。

世界各国に支部を置き、本部は魔導大国として名を馳せているイギリス・ロンドンにある。


王星祭レクス


毎年夏になると世界の魔導士達がしのぎを削る戦いを行う武闘大会。ルールは完全個人戦。

陽は聖天学園卒業後に参加し、引退するまでの五年間無敗でい続けた。

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