あとがきなどなど

 皆さん最後にタグのことに触れてらっしゃったので、成る程、そういうのもしないとな! と思いまして。いただいたタグからこんな感じで生まれました的なことも残しておきます。すぐ忘れるもんですから。


【ミシン】……オレンジ11様 https://kakuyomu.jp/users/orange11

 これはもう要所要所に出て来てます。何ならタイトルからして『スミス』であるからして。これはもう主人公にやらせるっきゃねぇ、と。じゃ、もうアレだ、手芸店にしよう、こんなお店があったら通っちゃうなっていう手芸店の店員さんを主人公にしよう、と。そんで、ミシンだから、何か作らせたいな、ということでワンピースの登場です。このワンピースが実は10個目のタグなんじゃねぇのか、ってくらいぐいぐい出てきちゃって良いのかな、って思ったり。


【メガネ男子】……竹神チエ様 https://kakuyomu.jp/users/chokorabonbon

 よし、その手芸店員はメガネ君だ。良いぞ、個人的にメガネ君は大好きだし。ならば、うんとイケメンにしてやれ。そんでメガネ君の癖にちょっとマッチョだ。ギャップ萌えを狙ってやれ。……とすると、あれかな、そのメガネ君、ハーフとかにしちゃおうかな? あっ、ハーフだけど名前はめっちゃ和にしてやろう! 『剣太郎セガール』みたいな感じで! そんなわけで、彼の名前は『然太郎・スミス』になりました。『剣太郎セガール』をモデルにしたんなら『・』はいらないんじゃないかと思いましたが、まぁその辺は何となくです。


【ふるさと】……水凪 らせん様 https://kakuyomu.jp/users/rasen_mizu

 当初、然太郎一本で書こうと思ったんですが、もうハーフ設定で日本在住にしてしまい、何となくこいつは地元から動かねぇタイプだろうなって思ってしまったので、急遽よそからヒロインを引っ張ってくることにしました。『矢作やはぎマリー』さんの誕生です。ジャンルを慌てて現代ドラマから恋愛に変えました。この時既に然太郎は和の心を持つイケメンハーフメガネ君だったため、お相手はもうお菊人形レベルの日本人にしないと釣り合いが取れない気がしましたので(気のせい)、もうスーパー日本人顔の設定です。タイトルもこの時点では『スミスミシンと和顔のマリー』でした。さすがに『和顔』はねぇな、って思って止めました。

 というわけで、彼女のふるさとは小野小町の生誕の地、秋田県は湯沢市になり、ちょうど雪も多いところですので、これで上手いこと『雪の上の足跡』に絡められるじゃん! と自分天才だな、と悦に浸りました。私は基本的に、書いている時は自分のことを「天才だな」って思ってます。公開するとおさまります。


【嘘つき】……N岡【θ青փ┣˝ラ!】一章完結したよ❣️様 https://kakuyomu.jp/users/N-oka

 もうジャンルが恋愛になりましたからね、アレだな、恋心を秘めてる感じにすればそれはもうイコール嘘をついているも同然だろうと、これでクリアだな、と胡坐をかいていたのですが、それじゃ伝わらないよなぁ、と思い直し、急遽然太郎にエグい過去エピソードをプラスしてみました。私は気を抜くとこういう重たい過去を主要キャラに背負わせたがります。幼馴染みをこじらせた年上のお姉さんの登場です。ごめんね、然太郎。


【和モダン】……紺藤 香純様 https://kakuyomu.jp/users/21109123

 よし、『スミスミシン』の外観は和モダンにしよう、と思ったのですが、そもそも和モダンって何ぞや……? というところで躓きました。とりあえず、和を基調としながらも何かモダンなんだろうと考え、ネットでぽちぽち調べまして、白壁に瓦を~という一文を発見したので、早速パクりました。それだけでは弱いような気がして、マリーさんの職業をインテリアデザイナーにし、一時和モダンにハマっていた、という設定をプラスしました。


【雪の上の足跡】……蜜柑桜様 https://kakuyomu.jp/users/Mican-Sakura

 このお題で一気に素敵なお話になることが決まりました。キャッチもこの子に一任しました。あれですね、雪原=女性の肌、くらいのエロスな意味を持たせました。カクヨムですんで、その辺はこんな感じで濁せば良いだろう、と。というわけで、マリーさんはまっさらな雪原になりました。モテない女設定がプラスされ、実は留学経験があって然太郎とは対照的に英語もペラペラだし向こうではクールジャパンな感じでモテモテだった、という設定は消えました。


【よもぎ餅】……達見ゆう様 https://kakuyomu.jp/users/tatsumi-12

 然太郎に和の心を持たせて本当に良かったと思いました。こいつきっと毎日和菓子食ってるな、と。毎朝コーヒーをミルで……とかも考えていたんですが、これで然太郎は緑茶党になりました。そんで、マリーさんの手土産は毎回和菓子にしよう、ということが決定しました。でもただのお土産枠ではパンチが弱いと思い、まさかの夢にも登場です。よもぎ餅、なかなかいい仕事をしてくれました。


【指切り】……水凪 らせん様 https://kakuyomu.jp/users/rasen_mizu

 もう指切りなんて可愛いの出てきちゃったら、然太郎はワンワン系にするしかないな、とちょっと子どもっぽい、純粋な性格がここでプラスされました。で、然太郎がワンワン系なら、マリーさんはちょっとクールな感じだろうな、ということで、なんかちょっと達観したようなというか、冷めた感じの女性になりました。はいはい、私はどうせモテませんしねぇ、みたいな。


【かくれんぼ】……竹神チエ様 https://kakuyomu.jp/users/chokorabonbon 

 最初は雪の中でかくれんぼさせて……と思ったんですけど、盛岡って私がイメージするほど雪が降らないのでは、と思い、あと、それはそれとして雪の中でかくれんぼとか結構危険だなと思って中止。夢の中で開催の運びとなりました。だいたい夢に出てくるかくれんぼって何かちょっとトラウマが絡んでる感じのイメージだったので、然太郎はとことん孤独を感じてもらうことになりました。モテすぎるあまり、女子達は醜い争いをし、男子からはやっかまれる、という。ほんとごめんな、然太郎。



 というわけで、こんな感じでほぼ行き当たりばったりな感じで設定をプラスしたり減らしたり何だりかんだりしているうちにあわや20000字、という作品になってしまいました。

 でも、こういうお題で書く、っていうのは楽しくて好きです。あのカクヨム3周年企画を思い出しました。


 最後に企画主のN岡様、とても楽しい企画をありがとうございました。



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スミスミシンとマリーのワンピース 宇部 松清 @NiKaNa_DaDa

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