この物語は丁寧に読みたいなと思いながら、なかなか読めなかったのですが、文章が上手なのはもちろん、キャラの個性が素晴らしく、ドキドキ、ワクワクしながら、読書を楽しむことができる作品です。
作家でも詩人でもなく、表現者でありたい。
半島の南端に位置するユークレース国。その正当なる王位継承者・ラピス姫。そして彼女の傍には、魔術を生業にしたとされる一族の末裔・クエルクスがいた。穏やかな大洋国家であるユークレース国。だが、ユ…続きを読む
楽園の果実。そのタイトルに、アダムとイブが食べた禁断の果実を想起させられた方は多いでしょう。私はナルニア国物語の『魔術師のおい』を思い浮かべました。本作は、そのような神話や名作ファンタジーを彷彿とさ…続きを読む
これは病に倒れた父王を助けるために、どんな病でも治してくれるという「奇跡の林檎」を求めて旅をする姫と従者の物語です。この物語はまず、何といっても描かれる風景、自然描写が美しいのです。この作者さま…続きを読む
十七歳の少女ラピスは、国民の生活を思う心優しい王女。国王の病を治すべく、たった一人の従者クエルクスと、奇跡の果実を求めて旅立つが……。王族という立場ではなく一家族としての思いを大切にする父子、…続きを読む
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