奇跡の林檎を求めて――王道の冒険ファンタジー。でもそれだけじゃない。

 病の父(国王)を救うため、身分を隠して旅に出る王女ラピスと従者クエルクス。
 どんな病も治すという、奇跡の林檎が生るその場所は、四季が安定しない世界において、常に『秋』であるという。

 いくつもの出会い。危険と隣りあわせの旅。伝説の地。成長、そして恋。

 さまざまな困難を越えながら、奇跡の林檎を目指す。その展開はまさに王道の冒険ファンタジー。ですが、それだけでは終わりません。
 後半からラストにかけて、物語はいっきに動きます。はたして、二人の旅の終わりに待つものは。
 ハイファンタジー好きの方はもちろん、神話や童話好きの方にもおすすめです。

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