ささやかな日常を愛するすべての人たちへ

ここに出てくる物語は決して派手ではないですが、ささやかで地に足着いた生活がたしかに感じられて好感を抱きました。
おそらく作者さまご自身が食べること、生きることに対して日々真摯に向き合い、言葉を紡いでこられたのだと思います。
生活者としての自覚と誇りを持ち、日々の暮らしをないがしろにしない人にしか生み出さない物語だと感じました。
温かな感動に包まれる終盤の展開は切なく、また愛おしい。
カクヨムにこのような書き手がいらっしゃることは、カクヨムの希望となりうると思います。