バスは生活の足である

この作品はファンタジー小説ではありません。題材も決して現代ドラマにおいて映えるものではありません。現役の運転士ということもあり、専門的な要語や業界の内実が語られる一方で、バスに興味のない人には食指が向きにくいかも知れません。
しかし、後半は完全な人間ドラマでした。文体もとても落ち着いており、心動かされること間違いありません。地方の片隅、そこに生きる人々から発せられる息吹をぜひ感じてほしいと思います。

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