今までに無いバス運転士が主人公の物語

今までバス運転士が主人公の話と言えば、物語の本題は別のところにあって、その主人公がたまたま運転士をしていた。というパターンが多かったですが、これは運転士という職業そのものがテーマとされています。作者はさすが現役の運転士さんということで、その辺の描写はリアルそのもの。しかしそれだけの仕事モノで終わらないのがこの作品の凄いところ。キャラ一人一人に個性がちゃんとあり、台詞がいきいきしている。仕事の大変さや素晴らしさがしっかり読む者に伝わってくる熱さがあります。
2020.2.15追記 
いやぁ…読了させてもらいました。凄いです。福寿会で泣かされ、壮太の死で泣かされ、そして最終話でもしっかり感動させていただきました。正直バスの運転士という題材として使い辛いテーマでここまで心を動かされるとは思わなかったです。終わってしまったのは本当に寂しいですが、気持ちの良いラスト。本当に本当に満足です。作者様、ありがとうございました。

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