この世界に、生まれるべくして書かれた物語

まず最初に。
わたしは一人の子を育てる親です。
この作品が世の中に出回ったら、
間違いなく、爆発的に読まれる話題作になるだろうと思いました。

「生育」という、非常にシビアな話題を軸にされています。しかし、近未来的なファンタジーで綴られており「とっかかりにくさ」を軽々と飛び越え、驚くほど受け入れやすいです。

現実にも結びつくような、価値観の多様性、矛盾やエゴイズムが、読了感を引き立ててくれます。
人によっては、読み終わった後に、ゾッとするかもしれません。

最後に、素晴らしい物語であることに違いないのですが、こんな世界にはなって欲しくない。
読者の皆様はどう思われたのか、気になるところです。