概要
アンドロイドが一度しか歌を歌ってくれなかった理由とは?
《ノベルアップ+AI×恋愛コンテスト 入賞作品》
《カクヨムWeb小説短編賞2019 中間選考通過作品》
幼い頃、一度だけ彼女は僕に歌を歌ってくれたんだ。ホームアシスタントアンドロイド(HAA)に歌が歌えるなんて知らなかった僕は、泣くのも忘れて彼女の歌声に聞き入っていた。
それから時は流れ……。僕は彼女が歌を歌うところをあれ以来、一度も聞いていない。
僕は、あの歌をもう一度聞きたくて、聞きたくて、聞きたくて、聞きたくて堪らないんだ。
《カクヨムWeb小説短編賞2019 中間選考通過作品》
幼い頃、一度だけ彼女は僕に歌を歌ってくれたんだ。ホームアシスタントアンドロイド(HAA)に歌が歌えるなんて知らなかった僕は、泣くのも忘れて彼女の歌声に聞き入っていた。
それから時は流れ……。僕は彼女が歌を歌うところをあれ以来、一度も聞いていない。
僕は、あの歌をもう一度聞きたくて、聞きたくて、聞きたくて、聞きたくて堪らないんだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!冷たい体に宿る温かな心
心の在り方を考えさせられる作品だった。
あらすじにもある様に、題材はアンドロイド。高い知能を有した人間型のロボット。
そう、有しているのは高い知能なのだ。感情ではない。つまり、心があることなどありえないのだ。
だが、この作品を読んでいるとそういった"常識"が見事に打ち砕かれそうになる。
ストーリーは主人公の少年とそれに寄り添うホームアシスタントアンドロイドの日々をつづったもの。彼はふとした拍子にアンドロイドの歌声を聞き、それをもう一度聞くことを強く願ったが、アンドロイドは頑なに歌おうとはしなかった。
その理由こそ、この物語の核であり、心が惹きつけられるエッセンス。
心を…続きを読む