終わりの始まり。静かな音がそこにはある。音を文字だけで表現するのは難しい。しかし今作からは確かな音色が聴こえてくる。必見、必読ならぬ必聴。このレビューを見かけた方はぜひ今作が奏でる静謐で切ない音を聴いてみてはいかがでしょうか。
なろうにも投稿しているラノベ作家目指しマン。いつの間にか社会人になってました。基本公募勢。
千歳は母。千歳は処女(をとめ)。千歳は娘。死にゆく千歳は恐ろしい母として横たわるが、(それはただ一人の英雄にしか屠ることができない)だが147秒の長き瞬間を経て彼女は、得難き伴侶として再…続きを読む
静寂な世界。成長するにつれ、いわば『聴覚喪失』してしまう人類は、音を聴くことを辞めてしまうのでした──。SFとして非常に興味の惹かれる設定。音を聴くことで自壊する脳に変異した人間が奏でる音楽と…続きを読む
まず、語り口が清々しくて読みやすい。そして興味を引く設定と、予想外のオチ(という言葉はなんか下卑て嫌ですが)に作者の才能を感じます。もっと長い作品も読んでみたいですね。
『人類は音を聞くことができない』物語の最初から、ちょっとした違和感があった。まるで、何かを試されているような。五感のうちの一つである聴覚を奪われた人類。冒頭の言葉を借りれば、『147秒以上音…続きを読む
もっと見る