これは作者にしてやられた!

娘には二人の見えない友達がいる。イマジナリーフレンドを題材に、先の読めないSF的展開がぐいぐいと読者を飲み込んでいく。

細部まで練り上げられた設定と、無駄なく散りばめられた伏線。素敵な結末の余韻にひたりつつも、どこか腑に落ちない読者。

解答編の後出しが何とも心憎い。いや、憎たらしい(笑)。これをリアルタイムで体験出来なかった人達は本当に勿体ないことをしたと思う。

小説を通して読者を楽しませようとする作者のサービス精神に感服!

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