流れゆく川には記憶があると言う

万華鏡のように様々な顔を見せる淀川。
そこには太古の昔から現代まで途切れることなく流れている歴史という記憶がある。

悠久の刻の中、わたしたちが出あう風景は一瞬に等しい。
定年を迎えたご夫婦が、「母なる淀川」のほとりを歩き、その目で見つける小さな幸せ、今だからこそ出会える人々の笑顔をまるで一編の詩のように語られています。

一年という長さがより貴重と感じられる時間の中で、限られたほんの数瞬だけ垣間見える「かぎろひ」を記憶に焼き付ける情景がこれまた美しいです。

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