このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(253文字)
昭和の文豪を思わせる古風な筆致で描かれるのは、ある日ベーカリーチェーンでのワンシーン。誰にでも覚えがあるような日常のひとこまを、リアルに、そして丁寧に描いています。作者様の力量がとにかく高いです。何気ない日常を描く作品だからこそ、ぐっと迫る印象がありました。
朝のベーカリーショップ、本当に全くありふれた光景を、ひたすらに軽妙な筆致で、これでもかと書いてくるパワーあふれる短編。全く、これをクスリとでも笑わずに読み終えられようか。
圧倒的な語彙と観察力、思わず息が漏れました。文章も美しく読みやすい。そして、読み手にも想像しやすい。日常を上手く描いた作品で、読み終わった後、自然と笑顔になりました。
これはある視点から見た何気ない日常の物語。このレビューの時は『目』の時の感想なのでご了承を……この作品はある視点から始まり、毎日通うからこその見て思ったことや、できごとがあるからこそ何気ない毎日に生きていると言う印象が残るくらいでした。 何気なく生きてるなと思ってる人にはぜひ読んで欲しい作品です!
大事件は起きませんが、読み入ってしまいます。作者さまの力量なんだと思います。どこか哲学的な文章、それあるあると思えるエピソード、なんだかおもしろいので、皆さんも読んでみてください。
とても充足感のある短編でした。くたびれた人たちを生き生きと描いていて、面白かったです。
喫茶店を語らせたら、この作者は最強!苦笑いの後に妙にスッキリするから、不思議。
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