天へと続くクルケアン。その美しき階段都市の真実とは?


  本当に神は、愛なのでしょうか?
神は、本当に実在するのでしょうか?

   人が神を求め、神を崇拝するのは神が人に与えた能力だと、昔教わったことがあります。
 
 物語の舞台は、天へと続く階段都市クルケアン。
 主神によって神と人が切り離された五百年前、神と人が繋がりを持てるように、天へと届く高き都市を建設するように、とイルモート神からの啓示がありました。
 そして現在三百層に。今も建造中とのことです。
 ここで気になるのが、ライフラインや各階への移動手段なのですが……
   それは実際に読まれることをおすすめします💦
 

  主人公は、セトという冒険と探検が好きな好奇心旺盛な少年。
 なんと!彼は自力で百二十層へ登るくらいの素晴らしい行動力の持ち主でしたが、いつも知り合いの騎士に見つかって迷惑をかけています。
 幼なじみの女の子エルシャには張り手を食らわされてます(笑)
 
 十八歳になった彼は、クルケアンの神殿で成人の儀式を迎えます。
 それは神の祝福(ギフト)によって、自分の適正を見定められる大切な日でもありました。そしてその分野の修練を経て、一年後に各ギルドに所属されるのです。 
 
 セトは、神から〈印〉というギフトを授かるのですが……
 それはクルケアンが、ある変貌を迎える兆候なのでしょうか?
 
 セトは幼馴染みのエルシャや仲間達とアスタルトの家を結成し、クルケアンの歴史を学んだり、星祭りのイベントを開催。大成功を収めます。
 
 セトには血はつながっていませんが、兄と慕うバルアダンがいます。
 バルアダンははっきり言ってカッコいい。まるで王子様みたいです!
私はとても気に入ってます!
緊張の戦闘シーンも非常に美しく、読んでいてドキドキします。
 迫力の、竜の騎士団対魔獣の空中戦の描写は、もう素晴らしい!としか言いようがありません……ハア。
勿論他にも魅力的な人物が登場し、物語をより濃くしていきます。
生き別れの兄妹の残酷な運命、子供達の将来を思う大人達。魔獣の生き方からやっと解放された(読んで下さい)に涙が出てしまいました……

   やがてセトは、愛するクルケアンに隠された驚愕の真実を知ります。
 神とは邪神なのか?
 クルケアン未来とは?

 作者は遺跡の研究をされているとのこと。また、古代の神話(バビロニア?アッシリア?聖書?)の知識にも深い方ではないかと思います。
 この物語を読んでいて思うのが、これは過去の世界?と錯覚してしまう時があるんです_(^^;)ゞ(私だけですか…)

なので、異世界が苦手な方もすんなり物語に入っていけるのでは?と思いました。
 古代神話や遺跡ミステリーが好きな方は、一度読まれることをおすすめします。
 どうなるのか気になって気になって…… 
 
 

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