祖母と孫のやりとりや、紅茶や珈琲、主人公と従兄弟の関係等が色んな温かさを与えてくれる。小説そのものは長くないが、ゆったりとした時間を過ごしたかのように感じた。心安らぐ素晴らしい作品。
始まりから終わりまで暖かな気持ちで満たされました。こんなふうに本と一緒に大切な人達と関わる事ができたら、楽しむ事ができたら…私の憧れる世界がここにあります。周りに本好きな人がいない環境なので、ま…続きを読む
一緒に物語を楽しみ、くつろげる相手がいる。それは、最高に贅沢な時間だと思います。この小説の好きな点は、もっともっと甘くすることもできそうなのに、控え目で素朴なタッチで描かれているところ。また、祖母の…続きを読む
作中で朗読をしている季節が、冬だというのが良いですよね。外は寒く、息は白く。そして、家に入れば石油ストーブの音がする。朗読を終えた後、心安らぐリビングでのひと時がある。この作品には、温度が描…続きを読む
何とも不穏な空気から始まる一作ですが、一転して思いもよらない方向に向かいます。そしてこのお婆様のねぇ……。最高。人生の時間は限られているとは言いますが、その貴重な時間を割いて読む価値は絶対にありま…続きを読む
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