コロッケや漫画は、身近で庶民的な存在かというのをあらためて感じた。「愛想よく」帰宅し、家の者に「心得てありますから」などの敬語を使うくらいだから厳しそうな家に住み、主人公に自分の夢を継がせようとする(コロッケと漫画のことを隠さなければならない)祖父の存在もあって主人公は程度はともかく窮屈な思いをしていそうだ。その中で、コロッケと漫画、「俯いた聖女さま」は主人公にとって余程楽しみな存在なのだろう。コロッケは凄い。主人公のある種細やかな反抗になりうるし、この作品を読んだおかげでコロッケが食べたくなった。
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