スーパーカブ7

作者 トネ コーケン

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★★★ Excellent!!!

作中人物に感情移入してしまうことは良くあります。そうだな杉井作品の「さよならピアノソナタ」のひかわとか、図書館の魔女のキリヒトとか。本作品の竹千代はさよならピアノソナタの神楽坂響子に雰囲気が似ている。さて本題、ちょっと小熊が心配。なんでこんなに、自分の生い立ちから感性に維持になっているように見える。もっと柔らかくなれば、と思う。個人的には春日が好きだ。そいじゃ。

Good!

始まってから暫くしてから感じた事だが、よくもまあこんな濃い人間が集まるものだと感心しきり。
まあ子熊の環境がかなり特殊な事も有るだろうけど。
それだけに物語の中身はどんどん特濃になっていくのだろうと納得。
ただ本編の中で危機的状況になぜセッケンの面々が間に合ったのか理由がとても気になった。

★★★ Excellent!!!

ずっとオフロードバイクに乗って、東京都内や横浜から長野、山梨方面を走り回っていた。
毎年雪が積ると、「行くぞ!」と電話が鳴って、待合せ場所と時間を決めたら電話を切る。仲間内では「雪中行軍」と言っていた、冬季閉鎖中の、雪の林道ツーリングだ。
秋にゲート付近に足場板を隠しておいて、「雪中行軍」の時にチェーンの上に渡してジャンプで越える。リアタイヤには荒縄を巻きつけて、空気圧を下げている。
御荷鉾スーパー林道の様なフラットな雪道ではリアが外へ流れるのさえ抑えれば、そこそこのペースで気持ち良いが、丹沢から北、甲州街道の南北の林道は幅も狭く、九十九折で、吹溜りも多く、登るにつれ、走るよりも押す事が多くなる。
厳冬期の山、厚着は当然だが、押すうちに、一枚脱ぎ、二枚脱ぎして、終には半袖Tシャツ一枚で、身体中から湯気をたててバイクを押す。我ながら馬鹿な事とは思い、「二度と雪中行軍なんか行かない!」と、思いつつ十数年参加してしまった。
バイク好きの自分は「スーパーカブ」もバイクの内だと思っていたが、スーパーカブは道具でありながら哲学とか、生きる指標なのだと思った。
省みるに、自分のバイクはホビーであり、交通手段としての役割りすら疎かにしていた様な気がする。

★★★ Excellent!!!

シリーズ、一気に読ませていただきました。脳がカブ色に染まってきつつある今日この頃です。

ただ、8話で小熊が優雅にパーコレータでいれたコーヒーを飲んでいる描写に違和感。もちろん、椎からの貰い物という事だとは思いますが、レギュラーコーヒーは小熊のような赤貧の小娘が常飲するには似つかわしくないなぁと感じました。

もっとも、小熊の新居からそう遠くないところに、具体的には相模原市の淵野辺に、高根珈琲という専門店がありワゴンセールの焙煎済みサービスパックの態で月替りで常時700円/500g。その場でパーコレータ用を指定して挽いてもらえます。

若さとは、大抵の場合、貧乏と同義ですが、貧乏だからと言って何もかも倹しく生活しなくてはいけない道理などありません。スーパーカブとレギュラーコーヒーにこだわる赤貧の小娘。カッコいいじゃないですか。カッコいいはお金じゃないそう思います。