自称「外に出るタイプのインドア派」の主人公が、釣りに行った時、猫又のような少女に出会う。猫又は主人公が釣り上げた魚を、見つめていた。
主人公は釣りの最中に、猫の名前と住所が記された首輪を拾う。そして猫又少女と一晩過ごすが、朝起きてみると猫又少女は黒い猫の姿になって、主人公の腹の上で眠っていた。
主人公は、首輪に書いてあった住所を訪れる。すると一人の女子高生が出てきて、主人公にあるお願いをするのだが……。
そして女子高生に訪れる、意外な変化とは?
もしかしたら、呪われているのかもしれない。
それも、とびっきり優しい呪いに――。
是非、御一読下さい。
簡潔だが、ありありと情景をうかべることの出来る描写。
勝手な妄想ではありますが、ソロキャンに来ている自分に薄く涙をうかべる所や、丸くなるくろに優しい微笑みを称えているところが、自分には見えました。
オチにも多幸感が溢れていて、思わず
「そっかー、よかったなぁ……」
と口から漏らしていました。
少し重たい雰囲気になってしまいがちな題材で、ここまで清々しい読後感を味あわせてくれるのは、軽快な文章のおかげなのでしょう。
とにかく、私から言えるのは「くろかわいい!」と、「妖や妖精なら犯罪じゃない……あー、なるほど? ……いや、最後ぉ!」という事だけですね(笑)