この作品はどこまで読むかで評価が変わってくる作品だと言えます。序盤は現代ファンタジーという設定について一切触れておらず、「おいおい、設定ガバガバか?」と不安になる書き出しでした。また、中盤では比較的グロテスクなシーンのオンパレードです。他の方も触れているように、割とドン引きでしたね。そして終盤では、いつまでたっても強者感の出ない主人公によるクライマックスが手に汗握る展開です。過激なシーンがあってもここまで読み続けたのは、俺TUEEEEになりきれない展開の読めないところかなと思いました。
総評としては、気になる点があるものの読んでいて非常に楽しかったです。私自身ハッピーエンドが好きという事もあり、まさに終わりよければすべてよし、と言えます。
超ハイスピードの展開で多分6…7時間有れば読みきれるお手頃感と納得のいく内容(個人的感想)で
この頃のなろうでは珍しい主人公の序盤最強後半苦戦という決して最強じゃ無いスタイルが良かったです、
グロいかどうかは個人の尺度が有ると思いますが、個人的にはそんなにグロく無かったと思います
言い意味でチープなグロさとサクサク話しが進むのが良い点だと思います
ただ世界設定が説明しきれておらずなろう系を読み慣れてい無い人からすると若干説明不足なきがします
あとこれで完結で今後の投稿予定が無いそうですがその後どうなったのか気になりますアフターストーリーとして書いていただけるととても嬉しいです
最後に少くともこの小説は星1では無い星1を付けて良いのは文脈や内容がグチャグチャな作品だけで何でもかんでも星1付ければ良いとか思ってるアンチはその心をグッと堪えて星2にして欲しい
1.この作品に出てくる登場人物は、主人公を含めて悪人ばかりです。主人公サイドと敵サイドとの戦いが描かれるのですが、善人が出てこないので、まるでヤクザ映画のような面白さがあります。
2.主人公がいつまでも最強にならないので見ごたえがあります。主人公が根本的に一般キャラであるという制限を最後まで突破できないため、「負ける可能性が結構あるよな。」という思いを最後まで持たされます。
3.主人公とヒロインとのイチャラブがうざくない。通常のなろう系小説では、主人公とヒロインとのイチャラブが始まったり、ハーレム展開が始まったりすると読むのをやめます。気持ち悪くなるからです。しかしこの作品では違いました。この主人公にモテ要素が全くなく、主人公にとってはこのヒロインが唯一の相手なんだろうと思われるからだと思います。「多少イチャイチャしたっていいじゃないか。」そんな風に感じてしまいました。
4.特に後半になるにつれ、誤字が多くなっていきます。ただ「この小説って、ものすごいスピードで書き殴ったんだろうなあ。」「絶対に推敲してないよな、書いて書いて書きまくったんだろうなあ。」と思われるので、それはそれでありだと思います。何はともあれ、完結しているところが素晴らしいです。
全体的に細かい設定がザルで、何故そうなるのかを読者に理解させる描写も少ないまま物語はどんどんと進んでいきます。しかしながら、それでも最後まで読み切ってしまいました。読みながら「この作者の感性は他の作者たちとは違うな。」「この作者なら、今の常識にとらわれない作品を期待できるのではないか。」などと考えておりました。まあ、まともな作品ではないことは確かです。ただ、次の作品を読みたいと考えていることも、また確かです。
一言で言って不思議な作品。
20年程前のソノラマ系のような、違うような。
確かに読む人は選ぶかもしれませんが、作品としては非常に良くできていると思います。
ただやっぱり合うか合わないかで評価が両極端に分かれそうな作品ですね。
私は結構好きです。
何というか、色々絶妙過ぎるバランスなんですよね。
ライトノベルのような、ハードボイルドのような、色々な『何か』が絶妙なバランスでブレンドされて量産型みたいで絶対に量産型ではない『何か』になっている。
重いようで軽いようで重くも軽くもない、本当に不思議な作品だと思います。
どこかで読んだような、独自路線。
作者様の才能であると思います。
この物語には誰も立ち入ることのできない、絶対不可侵の秩序が築かれている。勇者は悪で、主人公は善。絶対悪たる勇者に主人公は必然的な絶望を与えられ、そして物語を読んでいる読者に安寧を齎すように、圧倒的な力を得る。
主人公は余り有る力故に苦悩し、罪悪感に苛まれ、凄惨な光景から目を背けようとするが、その一方で現代文明の遊具で遊んでいたり、ヒロインと戯れている姿を見ると、読者はその人間臭さに「こいつは叩き潰してやりたい」とか「自分もこんな感じになるだろうな」と、個人的な感情を剥き出しにして彼の物語と対峙するだろう。
ネットスラングだとか、何処かで見たことがあるネタだとか、猟奇的な表現に辟易して読むのをやめるのもまた一興。だが最後まで読み終えた時、作者が再三主張している叙述トリックというものは、読者に文章中に仕掛けがあると錯覚させ、深みを持たせるためのハッタリであるということを、一つの知識として認識できるだろう。