小道具と言葉選びにシビれる時代小説

暴れん坊将軍と大岡越前が活躍していた頃の江戸の町のお話。
長屋に住まう、訳ありらしき面々。
才と思いと運命に導かれて周囲の事件に首をつっこんでは解きほぐしていきます。
そうこうするうち大きな事件が起きそうな予感……。

確かな筆致、時代の雰囲気を表すのに最適と思える言葉選び、随所に出てくる小道具も相俟って江戸の世にどっぷり浸らせてくれます。

時代小説の名手による上質のお江戸絵巻をぜひお楽しみください。