これが新しい幼馴染の恋愛譚だっ!

物語は『幼馴染が金髪に染める』というところから始まる。
そこからキャラクターの心情や性格が深掘りされ、1つの世界を形成している。
いつの間にか彼ら彼女らに惹かれていて、行く先々でハラハラドキドキさせられる。

軽めの一人称の地の文だが、情報がぎゅっと濃縮されていて、心に刺さる。
心情変化が分かりやすく描かれており、置いてけぼりになることもなく、恋愛模様を楽しめる。
会話はとてもリアルで、浮くことがない。
日常のちょっとした場面を繋げていて、最後にどかんと爆弾が落とされる展開は最高だ。

無駄な場面なんて1つもなく、綺麗にまとまっていて読了後はついにやにやしてしまうような、ほっこりしてしまうような不思議な気分に包まれる。
キャラクター達も魅力的で、彼らは“青春”という時代を生きている。
こんな幼馴染が欲しかった、こんな青春がしたかったと叫びたくなる作品だ。

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