魔法を刺繍するこの人達は、とても素敵だ



『魔力がどちゃくそ低いタツミくん』というのは、私たち読み手を惹きつける1番の要素なんですよね。魔力が低すぎて、社会的地位まで低く扱われてしまうタツミくん。でも彼は悪の道へは進まない(進めない?)。心正しく、底辺でもがくんです。その頑張り方が、実直かつどこかぬけてて笑いを誘います。

そしてこの世界の魔法の設定が実に細やか!至る所に仕掛けが施されているので、ぜひ一度堪能していただきたいです。中でもこの小説のキモである『刺繍』にご注目です、はい。

『刺繍』で紋章を描き、服に魔術を付与するのですが——その工房の描写がとても素敵!物作り系の方は必見ですよ。思わずくふふと笑うこと請け合いです。

でもやはり注目はタツミくんの周りに配置された人々でしょう。キャラが個性的でだんだんと明らかになる素性に引き込まれていきます。

ぜひ皆さんもこの魔法世界にいらしてください。

完結してますが……続編希望です!!

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