残酷かつ美しい読後感

やはり久秀のキャラクターの描き方がうますぎる。もっと久秀について知りたくなるという気持ちになる。復讐のやり方、久秀の合理性、それから最後の鮮やかな斬撃の場面。えげつない顛末なのに、どこか爽快感すらある見事な話でした。脱帽です。文章の読みやすさや、剣術についての哲学も分かりやすく、良い時代小説と出会えました。