人間の、人間による、人間のための恐怖

恐怖、といっても様々なものがあります。
ここで描かれるのは、人間の難しさです。他人の心など結局どれだけ尽力しても理解することはできないのではないか、という諦念にも似た恐怖が横たわっています。
それは震え上がるようなものではなく、あとからあとからじわじわとむしばんでくる、毒のような恐怖なのです。

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