どこにもいけない どんな気持ちなんだろう? 閉じ込められている絶望感? 目的地にたどり着けない? 居たい場所は曖昧で 行きたくない場所は明確 この彷徨う感覚 わかる人にはわかるだろうな きっと安心をたどり着けるといいのにね
難解だけど良い文章です
いつもは応援コメントでコメントさせていただいているのですが、どうしても感激が抑え切れずレビューさせていただきました。腫れ上がった盆栽の冒涜のように、得てして非難されつつある小判へのアイロニー。ちまちまと作り上げられた側転の雨。何より、ジルコニウムに近しいEdenの行先。どこをとっても素晴らしい。私に読ませていただき今日も淑女の気分でございます。
脈絡がない、ただひたすら熱病に侵されているような感覚。この世界のルールは?と読み返しましたが、延々と際限なく悪夢を繰り返すのみでした。個人的に、時空間の歪みみたいな高熱に襲われていた、体の弱かった幼少期を思い出しました。
2巡しました。最初はその奇怪さに意味を見出そうとしましたが、2巡目に感じました。「これは意味なんて無い」「いや、意味なんて必要としない」 きっと、あなたはこの映像に毒されるだけでいい。 絶妙な不気味さとシュールさがきっとあなたの心に刺さります。
内容を説明する必要はないです。読んで、三行でこの甘い毒が回れば、それは幸福な読書体験です。拒絶反応が出た場合は、残念ですが、あなたにはこの幸福を享受する才能がなかった。それだけです。
いかにも子どもの絵日記風な文体の一文目から続く二文目で一気に文章は跳躍する。あとはもう絶え間なくたった1200字程の中で跳躍し続けて、読者を引きずり回していく。タイトルは「どこにもいけない」のに、読んでいる側は「どこに連れていかれるのかわからない」。そしてこの作者は多分「どこにでもいける」のでしょう。電信柱や月やゴム風船ががぐわーっと自在に伸縮するような、クレヨン殴り書きっぽいタッチの不気味なアニメーションが頭に浮かびました。好きな人にはたまらない、傑作、と思います。
次から次へと流れ込んでくる昏い奇想に溺れそうになりました。文章が淡々としているのが不安を煽ります。あるべきないものがある景色、起こりえないものが起きている状況、理解できないことを受け入れる自分。どれもがゆるべない自分の存在と、妙に淫靡な空気を醸し出していました。これははまりますね。
今回は二回読んでも「なんだこれ?」が止まりませんでした。しかも文章はこの上なく不気味。すらすら読める文章なのに、何一つ理解できない。理解できないのに、深層心理に幾度も突き刺すような衝撃を与えてくる。これ以上読み進めるのは、精神的に良くないのかも……と思いつつ、怖いもの見たさを止めることができない”マジでヤバイ”文章です。お覚悟を!