良作を通り越して、傑作を通り越して、ラノベのバイブルでいいと思う。

僕がこれを初めて読んだ時、大変失礼だけど「えっ? 飛び抜けて面白いか?」と疑問に思いました(本当に心からごめんなさい、正直に書かないとリアルじゃないから、本当にごめんなさい)。

そして第一のひっかかりが、文体でした。「あれ? なんだろ、この感じ?」と不思議でした。第二のひっかかりは主人公のキャラ。「えっ、どういう人?」とこれまたよくわからない。そして第三のひっかかりが、世界観。「ん? なんか思ってたのと違う……」と困惑しました。その他にも様々なひっかかりが多くありました。それを総合すると……、

はい、つまり僕は見事にこの物語を愛していました!!!!!!

淡々としているのに盛り上がっているし、他のキャラが増えれば増える程、全員大好きになるし、リシュは可愛いし、リシュは可愛いし、あっ、2回書いちゃった。

とにかく、「読んでるだけで、めっちや心地いい!!!!!」というのが素直な感想です。

この魅力を迂闊な言葉で分析して表現するなんて無粋です。何を言っても「なんか違うし、言い足りない!」と思えてしまう。これはそう言う物語。

初見の人には「何を言ってるんだろう?」と申し訳ない限りですが、でもそうだから仕方ない。こんな作品どこにもないから、「絶対に大切にしたい!」、そう思う人がとても沢山いる物語だと僕は胸を張ってそう思います。

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