漫才というジャンルを扱うのはとても勇気が必要です。
何故なら、不特定多数の読者様は「漫才」という世界に対し目が肥えているので、「笑いの質」に関してどうしてもシビアに見がちです。
だから最初に言っておきます、設定は「高校生だから!」と言う事です。ここはガチ目線で判断しない事をお勧め致します(笑)。
私は漫才に関してはプロではないので多くは語れませんが、漫才ネタの基本は「相方の珍獣ぶりをいじる」が基本です。いわゆる「ボケ」の型。ですが男女ペアですと「どこか空々しくなる」という欠点があり、特に相方が美少女ですと完全に「不利」です。これを成立させるには「相方の珍獣を越えた狂気」を、如何に高度なインテリジェンスで笑いに転嫁出来るかという形になります。いわゆる小ボケを足していくやり方ではなく、「独自ボケ」で個性を立てる方法論です。
さて、そんな理屈は別にして本作のご紹介です(笑)。
最初に感じた事は「骨格」がしっかりとした物語であり、エンディングまで読ませる説得力がキチンと存在します。いわゆる「起承転結」がしっかりされています。勢いだけの物語とは違い、この辺りに筆者様の巧者ぶりが光る所です。
難しい漫才という題材ながら、きちんと高校生の「青春」として成り立つのは、テーマに対する「理由」の提示をしっかりと成されているからでしょう。
お勧め致します。
短編としてキチンとまとまった構成、魅力的なキャラ、そしてやっぱりいちゃいちゃ(笑)、さらに面白いだけでないサプライズも感じてお読み頂ける事は間違いないです。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)