素通りされるとっておきの品々と、それらと共存する店主の物語。

どの古道具も使い用によってはとんでもない道具になりうるものばかりなのに、お客さんたちは手に取りながらも誰もそんなことには気づかない。店主も特に教えない。

静かで淡々とした文章の中にも、古道具屋さんの優しさや愛着のような感情が垣間見え、こんな人柄の古道具屋さんだからこそ、こんな風変わりで気難しそうな道具たちが自然と集まってくるのかな、なんて想像しました。

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