聖と魔の名を持つ者 ~ラーソルバール・ミルエルシ物語~

作者 草沢一臨

少女か騎士か、ひとりの娘を全方向から見る丁寧な物語

  • ★★★ Excellent!!!

 騎士を志す娘、ラーソルバールを多面的に捉えた大作。

 本作の主人公であるラーソルバールは、騎士を目指す娘。
 確かな剣の腕と、ひたむきな努力、そして友好的な仲間たちの協力によって着々と成果を上げ、その名を上げていく過程が丁寧に描かれています。

 ラーソルバールは非常に抜きん出た実力を持っており、騎士学校入学直後から多くの活躍を見せ、各界の有力者たちからの注目も熱い有名人となってゆきます。しかし、当人は注目を集めるつもりは全くなく、むしろ恐縮してばかりの場面がとても多いです。
 どんどん大きくなる評判と裏腹に、普通の少女としての一面も確かに見せるラーソルバール。こうして彼女を多方面から見ることができるのは、一部の登場人物と、読者だけの特権と言えるでしょう。

 一人の少女を中心として、じっくりと描かれる変化は一見の価値ありです。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

 独学ながらも剣の才能にあふれ、けれど魔法は不得意で、ちょっと天然なところもある、男爵令嬢・ラーソルバール。
 彼女が騎士を目指し、王国立騎士学校を受験するところから物語は始まります。
 非常に長い… 続きを読む

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