主人公は、男の頬に切り取り線が付いているのに気づいた。それをなぞると……。さすがの発想力。同題異話でこんなホラーが読めるのは作者様だけ。
キリトリセンを使ったことがある主人公。過去エピソードが充実していて説得力をもっています。主人公の置かれた状況が明かされるとき小説の緊迫感は最高潮に。構成の力だと思いました。
ある夜『奴』の右頬に浮かんだキリトリセン。主人公がそれをなぞると……?いいようのない不気味さとその底に流れる物悲しさ。そして息詰まるラスト。はたしてそのキリトリセンをなぞった時なにが起こるのか。ぜひ、本編で確かめてみてください。
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