擬似家族ゆえの愛情に、深く沁み入る

カナイの明るさが健気で、周りの人たちが優しくて。
妹として接し、カナイを護りたいと願うスオウが、ひどく切ない。それでも、種族と思想の対立の中で触れる温もりは、かけがえのない愛そのものだと、気付かされます。

個人的に、ユーキとウヴァスが好きです。十九話は、彼らの奥底に抱えた想いと、世界の捉え方が滲み出る、奥深いエピソードでした。
最終話でシロが口にする言葉にも、心打たれます。

つらい境遇を経ても、幸せであってほしい。そんな思いが美しい物語です。

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