第7話(おっぱい揉み揉み30分コース)
カミウスはホモウスと別れた後、ワイン蔵で赤ワインを手に取る。20年物のテーブルワインだ。カミウスは町娘のケンと別れたのが後を引きずっていた。酒を飲み、女々しい自分を慰める。
カミウスはワインを飲みながら通路を歩く。すると、若い女中とすれ違う。
「カミウス様、おやすみなさいませ」
「ちょっと待った~」
「如何しました?」
「おっぱい揉み揉み30分コースを頼む」
カミウスの手癖の悪さは女中の間でも知れ渡っている。カミウスは性欲が強くて男性ホルモン受信が活発だ。
「ご勘弁を」
名前もない女中Aだろうと、カミウスに踊り食いされたくない。しかし、逃げ場はない。その時だった。
「カミウス、そこで何をやっている?」
カネウス・カドバーン国王もワイン蔵に来るところだった。
「父上…………。これは……その…………シモベとのコミュニケーションです」
「ふむ。女中よ、行きなさい」
「はっ! ありがとうございます」
女中Aは走り去った。そして、カミウスはカネウス国王にお灸を据えられる。
「政略結婚が迫ってる時に何をやってる? ヨコヅーナ王国から、第1王子のオウノ殿が探りに来ている。くれぐれもトラブルを起こすなよ」
「私より、シナウスとホモウスを心配すべきではありませんか。シナウスは自動車しか恋愛対象にならない。ホモウスはガチホモ」
「だからだ。頼みの綱はカミウス、お前だ。髪の毛を整えろ」
カミウスは地雷を親に踏まれ、涙目になる。
「私はハゲてない…………ハゲてない。こんなにも毛根がある。髪は長い友です」
「現実を見ろ、カミウス。強き心を持つのだ。身だしなみを整えなければ、まとまる話もまとまらんぞ」
「は…………はい」
「明日はモーニング・ブルー・ドラゴン王国の軍司、ショーリュー殿も参られる予定だ。さっきも言ったが、くれぐれもトラブルを起こすなよ」
「はい、勿論です」
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