命は平等――あなたはどこまで、それを実践できますか?

本作は、主人公の胃加物さんがとにかく魅力的なキャラクターです。いわゆる食人家なのですが、〝命は平等〟という精神が徹底しており、その思想は人肉以外にも遺憾なく発揮されます。カラスやトカゲが食卓に上るのは面白いですね。SNSでは『珍獣屋』さんなど、そういうものが食べられるお店も昨今広まって来ましたが、自分で食材の確保からとはワイルドです(都会のカラスは不衛生と聞くので、そこは心配でしたが……)。
このキャラクター性を貫いた一編、大変面白く、そして好ましく読ませていただきました。ありがとうございます。

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