第5夜 それでもわたしは
幸せの詩を吟えない
幸せの歌を歌えない
幸せの物語を書けない
不幸を、憎しみを、悲しみを、力に囀ずったわたしは幸福を唄えなかった
不運に、恨みに、辛みに、囲まれたわたしはあなたを甘受できなかった
わたしを抱き寄せたあなたは悲しそうな顔をしたけれど、それ以外の方法をわたしは思い付かない
今日も悲嘆を糧にわたしは謌を詠う
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます