冬 4・新年

もう二月も終わりですね。ということで冬の句を詠んでみました。

※「冬の鹿寄せ」:一月~二月、春日大社参道の南側の飛火野と呼ばれる場所で行われ、ナチュラルホルンを吹き始めると、その音色に誘われ、森の奥からたくさんの鹿たちが集まって来てくれます。 集まってきた鹿たちには、ごほうびの「どんぐり」が与えられます。 奈良でしか見られないのどかな風景。

※「氷上釣り」:ワカサギ釣りの代名詞となっているのが、結氷した湖の上で行う「氷上釣り」。 厚く張った湖の氷にアイスドリルで穴をあけ、糸を垂らして釣り上げる、「穴釣り」とも呼ばれる方法です。 美しい冬の景色が楽しめるのも氷上釣りの魅力です。

※「しぶき氷」:厳冬期に、猪苗代湖天神浜から南側の林を抜け、長瀬川の河口付近に向かうと自然が作る氷の芸術「しぶき氷」が見られます。これは湖水が強い西風にあおられて、岸辺の樹木に氷着したもので国内ではきわめて珍しい現象だといわれています。「樹氷」に勝るとも劣らない美しさで見飽きることがありません。このほか、湖面や渚では流氷や「御神渡り」に似た氷の隆起などのさまざまな氷の変化を見ることができます。

※「カピバラ露天風呂」:伊豆シャボテン動物公園、長崎バイオパーク、埼玉県こども動物自然公園、那須どうぶつ王国及び、いしかわ動物園の5園国では、開催を延期しておりました「第12回 カピバラの長風呂対決」の結果が、2024年1月27日(土)に発表されました。

柚子ゆず:俳句においては、「柚子 (ユズの果実)」は秋の季語、「柚子の花 (柚の花)」は夏の季語、「柚子湯 (ゆずゆ)」は冬の季語となります。

なみはな:【子季語】波の華、潮花。岩礁に冬の高波が押し寄せ、砕け散る時にできる白い泡を花にたとえた。奥能登の海岸が有名で、大陸からの冷たく激しい季節風にもまれた黒い海に咲く白い花は美しい。

・ー・ー・ー・ー・





さじ栗金団くりきんとん御節おせちかな


成人の日や シニヨンで フェミニンに


ちゃんこ鍋 しめに餅入れ 御飯入れ


「鹿寄せ」や ホルンの音色 餌の味


氷上の 公魚わかさぎ釣りや 釣果ちょうか問ふ


カピバラの 素潜すもぐりしたる 柚子湯かな


湖の 飛沫しぶきに しぶき氷かな



波の花 舞うては舞うて 鎮魂歌ちんこんか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

 句集 紫 李鳥 @shiritori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説