コンパクトにまとまった模範的なファンタジー小説でした。リーダビリティも高く、あっと言う間に読んでしましました。すごくよくできていると思います。細部にわたって設定が練られており、神話の織りなす世界観も…続きを読む
何よりもまずこの作品で一番好きな一文。「おれを呪う力を、時には誰かを助けるために使ってもいいはずだ」忌まわれて故郷を出て、それっきり。孤独でいることが唯一好きな人に報いる道だと、長い時を独…続きを読む
幻想的な雰囲気から始まるこの作品は、呪われた忌み子であるイールの視点で話が進んでいきます。彼の呪われた体質とそれを恐れなかった末姉の記憶、人を簡単に殺してしまう冷徹な男である主人公の残酷さが、と…続きを読む
不意に涙が流れるような、綺麗な出会いの話でした。報われなさそうな人が報われる話が好きです。救われなさそうな人が救われる話が好きです。それも、積み重ねの先に目指したところにたどり着くわけというでは…続きを読む
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