小箱に入った宝石のような物語

何回も読み返してしまう、小箱に入った宝石のようなお話です。
小さくまとまった物語です。
大きな欠けに優しい光が当てられて満ちていくことの温かさ、与え過ぎるふたりの不器用さが胸を締め付けます。
国の名前、塔の名前や神話などを通して、世界観が織り上げられており、すばらしかったです。
特に、ふたりが出会うシーンは、色のコントラストがくっきりとしていて印象的でした。
元気になりたいときに、何回も何回も読み返しています。
とても好きなゆえに上手く表現できませんが、暖かくて優しい作品です。