概要
彼はしかし実在しない。想像上の人物、つまりはイマジナリー・フレンド。
第9回Text-Revolutions Webアンソロジー「imagine」に投稿しようとしてボツになった小説です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!カクヨム日本文学ジャンルの傑作である
聡美にはイマジナリーフレンドと自ら名付けた想像上の恋人がいて、それは彼女の前では実在する男性となんら区別はない。
販売店の責任者としてストレスを抱えながらも仕事をしっかりこなす反面、自分に都合のいい彼氏を心の中で飼い続ける女。彼女は自分を精神病ではないかと疑いながらも、その彼氏の存在を心の拠り所として生活している。
この話は生理の生臭い描写から始まって、彼氏が部屋を訪れる場面へと繋がっていく。それらは生理のタイミングとは切り離せないものだからだ。
イマジナリーフレンドは彼女の持つ闇が産み出した願望の具現化なのか、或いは彼女を苦しめる外界の象徴であるのか、それは誰にも分からない。重要なことは…続きを読む