こちらは温泉施設の従業員視点で描かれた珍客レポートです。
お風呂って開放的な気分になってリラックスできる空間。
でもその開放感が珍客をも呼び寄せてしまうのかもしれません。
大多数のうちの一人、としてコッソリしていれば目立たない?
否! 目立ってますよ、貴方のその行動。
お金を払ってサービスを受けているんだから、何しても良い?
否! 独自のマイルールはご法度です。
自分が誰かのリラックスを侵略していないか
危険な温泉の入り方をしていないか
不衛生の提供者になっていないか
そこの貴方、他人のフリ見て、我がフリ直す良い機会かもしれませんよ〜。
カオスな無法地帯になりがちな空間を、誰もが気持ちよく過ごせるよう日夜奮闘してくれているレンジャー(従業員)の方々には感謝の言葉しかありません。
このエッセイを読んで、次に温泉施設を利用する時から、レンジャーの方々にありがとうございますと声をかけてみませんか。
本作は、温泉施設で働く作者様の経験によるエッセイです。
作者様が、キミョーな来訪客へ対して、心の声で突っ込むこと突っ込むこと。
本当は、働いているときに、即、警告をしたかったのでしょうね。
来訪客がやらかしている文の後ろに、括弧書きで、ご自身の的確なご注意を書かれている部分もあります。
漫才のようです。
世の中本当に残念な方が多いなと思いました。
あれもこれもよくぞ思い付くと、我儘ぶりには降参いたします。
結局、こんな愚かな行為を列挙した所で、百人中百人は止められないと思いますが、もしも、エッセイにより、それもいけなかったのかと思う節がありましたら、改善されるといいと思いました。
罪の意識がない方もおいででしょうから。
ラストに、是非守って欲しい注意点が纏めてありますので、参照なさると、振り返りとしてもいいと思います。
私が気を付けたいと思った所は、長湯です。
つい、楽しくなってしまうのですよね。
このついがいけないのでしょう。
気を付けます。
読み易く、愚痴らずに描かれております。
本作へ、ダイブをしたり、温泉施設へ持ち込んではいけませんよ。
行く前に、是非、ご一読ください。