やはりこの作者様の小説は、良い意味で突飛なのだ。

 この作品の空気感が、作者様独特で、いつも拝読させていただいております。今回も、期待を裏切らない見事な作品でした。
 この物語は、題名通り「考えるだけで創作活動ができる機械があったら」というものだ。主人公はその機械を買い、小説を書き始める。その小説はカクヨムに投稿すれば異世界ファンタジー部門で1位が獲れるほどの、壮大な自信作だった。しかし、機械に不具合が生じたのか、途中で文章が消えてしまっていた。そこで主人公は、自分の現実を見直すことになる。終わり方が、いつもながら秀逸だった。
 
 作中に登場する異世界ファンタジーの作品が、とても面白そうなので、是非書いてみてほしいと思った。そして1位を本当に獲ってほしいと願わずにはいられなかった。

 是非、御一読下さい。