夜汽車はどこへ向かう

大人になってから、絵本の類を読まなくなった。汽車がしゃべったり、キツネが変身したり。そういったものを受け入れられなくなってきたからかもしれない。

だから、本作を最大限に楽しめる瞬間はもうとうに過ぎてしまったように気がする。それでもノスタルジックな読後感を感じられたのは、作者の方の力量なのだろう。

時間が経つにつれて、作品の魅力の見方は変わっていく。しかし、魅力ある作品はいくつになっても素敵なものだ。

抽象的なレビューで申し訳ないが、とてもいい作品だったことは間違いない。

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