キャラの掘り下げが良い

あまりにひどい状況から物語はスタートし、救われるかと思えばまたひどい状況に追いこまれる。
レイラのまわりにいる人たちって、ひどい人ばっかりだなーと思う。けれど彼らの視点を読めば、けっして悪意だけで動いていたわけではないこともわかる。

人の心は複雑で、本心はなかなか伝えられず、すれ違いがすれ違いを生んで、「ひどい状況」が生まれてしまったんだなと。

このあたりの掘り下げ方が深くて目が離せなかった。

ずっと誰かのために生きてきたレイラを救うのは、甘すぎるほど甘い愛情を向けてくれる存在と、自分の感情に素直になったレイラ自身だろう。

読む価値ありです。

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