鏡の中に隠された真実と少女の思い

神への絶対的な遵従と引き換えに人間が与えられた千年王国。神は〝叛逆〟〝死〟〝病〟〝戦争〟〝御使いの罰〟〝混沌〟〝神の罰〟の七つの禍を七つの鏡に封印し、そこに住まう人々は理不尽な死や病から解放された。
だがある日、〝死〟を封印していた鏡が突如割れてしまう。
聖騎士家フィラデルフィア令嬢のシシィと彼女の面倒見役であるアランは、数々の困難を乗り越え、王国の平和を取り戻そうと奔走する。
物語のタイトルにもなっている「ルシファー」は、神に背いた者として大罪人の扱いを受け、鏡の中に閉じ込められていた。果たして彼女は、本当に大罪人だったのか? 答えは物語の終盤で明かされる。