概要
ひらりひらり、蝶が舞う。
漆黒の中に、鮮やかな色味を忍ばせて。
高く自由に舞う蝶を、私は籠の中からただ見つめた。
時は大正。
新しい時代と古い時代が混沌と煌びやかに咲き乱れ、一人の少女は、思惑に欲望に愛憎に絡め取られ落ちていく。
成金と蔑まされる鈴村家の長女として生まれ、家を繁栄させる道具として、少しでも高く価値がつくように育てられた。
愛でるため、ただそれしか意義を持たない人形のように。
※時代背景が甘い箇所が多々ありますが、ご容赦頂けると嬉しいですm(__)m
※性別軽視表現が一部出てきます。苦手な方はご注意ください。
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