概要
青空に咲く、黒と金。青空に咲いた、黒と金。儚き命の英雄譚を、ご覧あれ。
国を救いたい、国を守りたい。若き王の胸に宿るは、熱き思い。
彼は愛する祖国を、武力で侵略されてしまったから。
そんな彼の異名を、黒銀の聖王といった。
長く生きられなくても、だからこそ、精一杯生きたい。翼持つ民の若き族長の胸に宿るは、ささやかな願い。
彼は二十歳まで生きられないという、宿命を背負っていたから。
そんな彼の異名を、錯綜の幻花といった。
絡み合う運命は、王と族長を出会わせる。そして二人で挑んだ数多くの難題。育んだ絆はいつしか、互いをかけがえのない存在へ、相棒へ、半身へと、変化させていく。
出会いの果てには、必ず死が待っていると、知っていても――。
これは、島国、神聖エルドキアに伝わる英雄譚。黒銀の聖王と錯綜の幻花の歩んだ、歴史に連なる足跡の物語。
「俺は、王
彼は愛する祖国を、武力で侵略されてしまったから。
そんな彼の異名を、黒銀の聖王といった。
長く生きられなくても、だからこそ、精一杯生きたい。翼持つ民の若き族長の胸に宿るは、ささやかな願い。
彼は二十歳まで生きられないという、宿命を背負っていたから。
そんな彼の異名を、錯綜の幻花といった。
絡み合う運命は、王と族長を出会わせる。そして二人で挑んだ数多くの難題。育んだ絆はいつしか、互いをかけがえのない存在へ、相棒へ、半身へと、変化させていく。
出会いの果てには、必ず死が待っていると、知っていても――。
これは、島国、神聖エルドキアに伝わる英雄譚。黒銀の聖王と錯綜の幻花の歩んだ、歴史に連なる足跡の物語。
「俺は、王
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!理不尽に翻弄される救世主たち
かつて翼を持つある部族がいた。
そこに『救世主(メサイア)』と名を与えられた少年がいた。炎を操る能力を持った彼はその名の自負とともに族長となるべく使命感と責任感とともに生きてきた。
そんな彼だったが、その使命はある時突然終わりを迎えた。
もうひとりの少年の名はエクセリオ。
幻影の力を天才的に、そして無邪気に発揮していく彼こそが、真の救世主として受け入れられる。
アイデンティティを喪い、栄光から一転、侮蔑される日々を送っていたメサイアだったが、そんな彼を慕ってくれるのは、皮肉にもそのエクセリオだけだった。
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