身と蓋

 醜悪とも狡猾とも悲哀とも貪欲とも受け取られるお話だ。
 本作が単なる異世界転生譚で終わらないのは、全体を通して描かれるサブカルチャー的リアリズムの故であろう。
 現実を薄皮一枚めくればモラルも理想も意味を為さない、だから刹那の快楽を追求してなにが悪い……そんな人々はまさに現実世界でこそ珍しくもない。
 それに対する回答が実に面白い。
 詳細本作。

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